2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

行為無価値にも一理ある

刑法総論の理論構造作者: 井田良出版社/メーカー: 成文堂発売日: 2005/06/01メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (3件) を見る 現在の通説によれば、犯罪とは、構成要件に該当し、違法で、かつ有責な行為である。そこでは、第1段階の構成要…

事実の錯誤か違法性の錯誤かでの違い

違法性の錯誤の実体 (刑事法研究)作者: 中山研一出版社/メーカー: 成文堂発売日: 2008/02/01メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 周知のように、わが国の判例では、違法行為の遂行に関して行為者に錯誤があった場合に、それが構成要件に該当する事実…

過失犯理論の現状とその課題

変革の時代における理論刑法学作者: 井田良出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会発売日: 2007/07/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る「過失とは、予見可能な結果を予見しないことである」という古典的定義が否定されるのは分かる。例えが…

罪には同じだけの罰を、に何を思わず頷く人は多いのだろうか

僕たちの時代作者: 青木理,久田将義出版社/メーカー: 毎日新聞社発売日: 2012/12/25メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る死刑の根拠について 青木 いっそもっと分かりやすく、復讐なら復讐だと言えばいい。復讐として殺すのなら…

犯罪の事前的予防にも長所あり

変革の時代における理論刑法学作者: 井田良出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会発売日: 2007/07/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 一般的にいえば、事後的処罰より事前的予防のほうが犯罪防止の上での有効性が高い。しかしながら、事前…

なぜ責任を問うことができるのか

はじめて学ぶ法哲学・法思想―古典で読み解く21のトピック作者: 竹下賢,市原靖久,桜井徹,角田猛之出版社/メーカー: ミネルヴァ書房発売日: 2010/04/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 34回この商品を含むブログ (3件) を見る しかし、ストーブから出火し…