2013-12-01から1ヶ月間の記事一覧

行為無価値論をとると倫理主義になるか?

集中講義 刑法総論作者: 川端博出版社/メーカー: 成文堂発売日: 1997/07メディア: 単行本この商品を含むブログを見る すなわち、「結果無価値論は脱倫理化をもたらすので妥当であるが、これに対して行為無価値論は刑法の倫理化を招くので不当である」、と主…

錯誤論(2)

集中講義 刑法総論作者: 川端博出版社/メーカー: 成文堂発売日: 1997/07メディア: 単行本この商品を含むブログを見る すなわち、観念的競合は犯罪が成立した後の問題ですから、犯罪の成立の根拠とはならないとされるのです。犯罪が成立した後に、それが一個…

錯誤論(1)

集中講義 刑法総論作者: 川端博出版社/メーカー: 成文堂発売日: 1997/07メディア: 単行本この商品を含むブログを見る そもそも錯誤論は、行為者の認識した事実と現実に発生した構成要件的結果が一致しないばあいに、その発生した結果について故意を認めても…

刑法における因果関係

集中講義 刑法総論作者: 川端博出版社/メーカー: 成文堂発売日: 1997/07メディア: 単行本この商品を含むブログを見る川端先生と私の関心は重なるかもと思って、川端先生の本を買ってみたら、ドンぴしゃであった。平面的に並んでいたことの関係性が分かった。…

精神障害者が正当防衛のつもりで犯す犯罪は違法性の錯誤?

と表題は独学で勉強していて断言していいのかわからないのですが。いや、その前に責任があるかないかの問題になりそうなのですが、限定責任の場合を考えるとそうなるのが妥当っぽい気がするような気がする、ぐらいなものですが。それとも過剰な正当防衛に当…