司法福祉

司法福祉〔第2版〕: 罪を犯した人への支援の理論と実践作者: 加藤幸雄,前田忠弘,藤原正範,古川隆司出版社/メーカー: 法律文化社発売日: 2017/08/18メディア: 単行本この商品を含むブログを見る矯正統計年報によると、入所受刑者に占める知的障害者数は283名(…

精神保健福祉法講義

新版 精神保健福祉法講義 第3版作者: 大谷實出版社/メーカー: 成文堂発売日: 2017/08/10メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見る2013年に「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律の一部を改正する法律」(平成25年法律第49号)が…

歴史に学ぶ刑事訴訟法(1)

歴史に学ぶ刑事訴訟法作者: 内田博文出版社/メーカー: 法律文化社発売日: 2013/06/14メディア: 単行本この商品を含むブログを見る読み始めると、ファシズム、と言葉が躍りだし、人権派の人かな?と思った。しかし、題名に「歴史」とあるように、根拠をちゃん…

刑事訴訟の原理(2)

刑事訴訟の原理 (東大社会科学研究叢書 (46))作者: 松尾浩也出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 1974/01メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 証拠禁止(Beweisverbot)の観念は、ベーリングの1903年の論文「刑事訴訟における真実発見の限界として…

刑事訴訟の原理

刑事訴訟の原理 (東大社会科学研究叢書 (46))作者: 松尾浩也出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 1974/01メディア: 単行本この商品を含むブログを見る45年近く前に書かれた本で、旧刑法改正云々、書かれてあるのは新鮮であった。弁護人は依頼者に不利益…

司法精神医学の現在(2)

司法精神医学の現在 医療と司法のはざまから作者: 武井満出版社/メーカー: 日本評論社発売日: 2012/09/20メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 措置入院は、本人はもちろんのこと、家族が反対していても、都道府県知事の命令によって強制的に入院させ…

司法精神医学の現在(1)

司法精神医学の現在 医療と司法のはざまから作者: 武井満出版社/メーカー: 日本評論社発売日: 2012/09/20メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 精神保健福祉法24条には「警察官は、職務を執行するに当たり、異常な挙動その他周囲の事情から判断して、…

社会福祉研究のフロンティア

社会福祉研究のフロンティア作者: 岩崎晋也,岩間伸之,原田正樹出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2014/10/27メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見る「キリスト教と社会福祉」という章があった。「狂気の歴史」は業界でどんな評価…

はじめてのアメリカ法(樋口範雄)

はじめてのアメリカ法 補訂版作者: 樋口範雄出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2013/11/22メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る>> これに対し、アメリカのルールでは、3歳の子も3歳なりに社会のルールが直接に適用されます。親も、無理…

はじめてのアメリカ法

はじめてのアメリカ法 補訂版作者: 樋口範雄出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2013/11/22メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見るはっと本棚を見れば、アメリカ法入門ぽい本が3冊あった。少しづつ崩していくことにする。英米法は、思い返…

刑事法ジャーナルvol41

刑事法ジャーナル v.41 特集:自動車運転死傷行為等処罰法 故意と責任能力 少年法・少出版社/メーカー: 成文堂発売日: 2014/12/01メディア: 大型本この商品を含むブログ (1件) を見る特集に「故意と責任能力」 医療観察法2条2項各号をみると、強制医療の対象…

ついに2冊買いしてしまった

へろーへろーこんにちは、忙しくて平日の更新は諦め、日曜の午後に時間を当てようとしたんですが、あ・そ・ん・でしまったい×7ぐらい。 11月に入るまでこの状況は変わらないので、ブログはそのまま放っておこうかと思いましたが、「心神喪失者等医療観察法…

刑法の基本思想 その2

刑法の基本思想 (成文堂選書 (41))作者: 中山研一出版社/メーカー: 成文堂発売日: 2003/11/01メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログを見る 団藤博士は、木村節の批判に対して、フォイエルバッハの一般予防接とリストの特別予防接とが一面にお…

刑法の基本思想

刑法の基本思想 (成文堂選書 (41))作者: 中山研一出版社/メーカー: 成文堂発売日: 2003/11/01メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログを見る戦前から戦後の有名な刑法学者、牧野英一、木村亀二、小野清一郎、滝川幸辰、佐伯千仭、団藤重光、平野…

誤想防衛 その2

伊藤真新ステップアップシリーズ〈3〉刑法 (伊藤真新ステップアップシリーズ 3)作者: 伊藤塾,伊藤真出版社/メーカー: 弘文堂発売日: 2011/05/01メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログを見る このように、認識した犯罪事実と発生した犯罪事実が…

責任の要件

伊藤真の刑法入門作者: 伊藤真出版社/メーカー: 日本評論社発売日: 2012/09/01メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る非難できるかどうかが責任の問題で、行為者を非難するためには、3つの要件を充足することが必要である。 (鄯)責任能力 責任能力を…

構成要件

伊藤真の刑法入門作者: 伊藤真出版社/メーカー: 日本評論社発売日: 2012/09/01メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る さて、刑法の機能、刑法の役割ですが、大きくいうと2つの役割があります。1つは、法益保護機能、そしてもう一つは、人権保障機能…

法学入門書は司法試験の本が無難

というわけで、伊藤真の本でぼちぼち勉強しています。刑法総論 第3版 (伊藤真試験対策講座 6)作者: 伊藤真出版社/メーカー: 弘文堂発売日: 2007/12/05メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 17回この商品を含むブログ (2件) を見るそれが終わったら、また川端…

臨場

TV

臨場 劇場版 [DVD]出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)発売日: 2012/12/07メディア: DVD クリック: 3回この商品を含むブログ (10件) を見る刑法39条キター 医療観察法が出て、どう料理するか、さて。 4人殺して39条で無罪で2年後には贖罪意識を持つ…

誤想防衛は事実の錯誤か法律の錯誤なのか

集中講義 刑法総論作者: 川端博出版社/メーカー: 成文堂発売日: 1997/07メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 誤想防衛をどう考えるかについては、すでに述べましたように、学説上、争いがあります。 通常、誤想防衛は、正当防衛の「事実的」前提に関…

新過失犯論

集中講義 刑法総論作者: 川端博出版社/メーカー: 成文堂発売日: 1997/07メディア: 単行本この商品を含むブログを見る とくに、「新過失犯論」の理解については、次の二つの捉え方があるとされています。 一つは、「過失犯も故意犯と同じ犯罪論体系論を有し、…

行為無価値論と主観的違法性論

集中講義 刑法総論作者: 川端博出版社/メーカー: 成文堂発売日: 1997/07メディア: 単行本この商品を含むブログを見る さらに、「行為無価値論は主観的違法性論であるから妥当でない」という批判もあります。 主観的違法性論というのは、責任能力を有する行為…

行為無価値論をとると倫理主義になるか?

集中講義 刑法総論作者: 川端博出版社/メーカー: 成文堂発売日: 1997/07メディア: 単行本この商品を含むブログを見る すなわち、「結果無価値論は脱倫理化をもたらすので妥当であるが、これに対して行為無価値論は刑法の倫理化を招くので不当である」、と主…

錯誤論(2)

集中講義 刑法総論作者: 川端博出版社/メーカー: 成文堂発売日: 1997/07メディア: 単行本この商品を含むブログを見る すなわち、観念的競合は犯罪が成立した後の問題ですから、犯罪の成立の根拠とはならないとされるのです。犯罪が成立した後に、それが一個…

錯誤論(1)

集中講義 刑法総論作者: 川端博出版社/メーカー: 成文堂発売日: 1997/07メディア: 単行本この商品を含むブログを見る そもそも錯誤論は、行為者の認識した事実と現実に発生した構成要件的結果が一致しないばあいに、その発生した結果について故意を認めても…

刑法における因果関係

集中講義 刑法総論作者: 川端博出版社/メーカー: 成文堂発売日: 1997/07メディア: 単行本この商品を含むブログを見る川端先生と私の関心は重なるかもと思って、川端先生の本を買ってみたら、ドンぴしゃであった。平面的に並んでいたことの関係性が分かった。…

精神障害者が正当防衛のつもりで犯す犯罪は違法性の錯誤?

と表題は独学で勉強していて断言していいのかわからないのですが。いや、その前に責任があるかないかの問題になりそうなのですが、限定責任の場合を考えるとそうなるのが妥当っぽい気がするような気がする、ぐらいなものですが。それとも過剰な正当防衛に当…

行為無価値にも一理ある

刑法総論の理論構造作者: 井田良出版社/メーカー: 成文堂発売日: 2005/06/01メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (3件) を見る 現在の通説によれば、犯罪とは、構成要件に該当し、違法で、かつ有責な行為である。そこでは、第1段階の構成要…

事実の錯誤か違法性の錯誤かでの違い

違法性の錯誤の実体 (刑事法研究)作者: 中山研一出版社/メーカー: 成文堂発売日: 2008/02/01メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 周知のように、わが国の判例では、違法行為の遂行に関して行為者に錯誤があった場合に、それが構成要件に該当する事実…

過失犯理論の現状とその課題

変革の時代における理論刑法学作者: 井田良出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会発売日: 2007/07/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る「過失とは、予見可能な結果を予見しないことである」という古典的定義が否定されるのは分かる。例えが…